電験3種を受けてきました-4 電卓編

長らくこのテーマをさぼってしまっていてすみません。
数少ない電験の検索で来る人向けに、最後までやはり書こうと思います。



さて、試験一週間前に法規の勉強でモチベーションが下がったところまで書きましたね。

ここで、電検関係でネットサーフィンして気づいた事実が。

今の電卓じゃだめだ…。



今まで使っていたのは、子供が使うような、100円くらいの電卓。
これって、戦車相手に竹槍で突っ込むようなもの。

急いでお勧めの電卓をアマゾンで購入。翌日届くのが凄い!!!

そして、電卓の機能に驚くことになるのです。



電験の試験では、あまり高機能の電卓は禁止なのです。
関数機能が付いているのはダメですからね。

購入したのは、SHARP EL-N942

見た目は、昭和の電卓です。そして結構大きくて重い。

この電卓は、この資格試験に使う人よりも、簿記や経理に使う人が多いみたいです。



そっち関係の使い方は興味も必要性も無いので、未だに分かりません。
しかし、なんとすごい電卓であることか!!!


今まで一度も使った事が無かった、M+、M-、RMの便利さ。
そして、÷=で逆数に変換でき、×=で二乗の計算ができる驚き。

これ、100円の電卓でも試したら使えたのですが、ボタンの押しにくさと、時間がかかるので、やはり竹槍でした。



例えば、高校数学で念仏の様に暗記させられた、二次方程式の解の公式。


x=(-b±√bの二乗-4ac)/2a

うう、こう書くと非常にわかり難いですね…。しかし、この画面でどう書いたら良いのかわからないのでご容赦を。

今までは、まず分母の2aを計算して紙に書いて、bの二乗を書いて、4acも書いて…など、いちいちパーツを計算して紙に書き写して、最後に全て打ち込んで計算していました。
ところが…!


まず、ルートの中を計算します。
bの二乗、つまり、b×=で、一度M+を押します。
Mはメモリーなので、符号が+で記憶してくれます。

次に、4acを打ち込んで、M-を押します。
すると、-4acが続いて記憶されます。

次に、RMを押すと、上の二つの数値の合算が行われます。
要は、「bの二乗-4ac」が、一度も紙に書き写したりせずに、計算できました。

そして√記号を押して平方根を求めます。

さすがに±を一度に計算できないので、諦めてどちらかにします。
わかりやすく+にしときます(そのままで大丈夫です)。

さっきの√を押したあとに、-bで分子の完成です。

さらに、÷2、÷aで全て完成です!


この説明で分かったでしょうか?
きっとわからないでしょうね。

とにかく、2次方程式の解の公式くらい複雑な計算を、一度も紙に書き写す事なく行える感動。
しかも凄い時間短縮。



そして便利なのが÷=で逆数が作れる事。

電験ではなるべく誤差を出さないように、ちょっと細かく計算します。
ゆとり教育では、円周率Π(パイ)=3になってしまっていたようですが、電験ではΠ=3.1415で計算します。


例えば2÷√3を計算するとしましょう。

√3を、やはり高校の念仏暗記では「ひとなみにおごれや」、ということで1.7320508ですが、通常の1.73で計算したとします。そうすると、「1.15606936416」という答えがでてきます。

ところが、まず3を押して、√記号を押し、÷=で逆数になるので、さらに×2で求められます。
そうすると、答えは「1.15470053838」となります。

要するに、電卓の使い方次第で0.0014近くの誤差が出てきてしまいました。

これが最終計算なら良いですが、途中にこの誤差が出ると、最終結果が結構変わってしまいます。

そうすると、どこが間違っているのか悩む事になります。しかし原因はこんな意外で細かいところだったりします。


という事で、細かい計算も誤差を少なく、時短でできる感動を分かって頂けたでしょうか。
電験の勉強をしている方には分かってもらえると思います。

やはり電卓は、竹槍でなくロトの剣で。(王者の剣はダメ)

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