私のサックスケースは何処へ-7

サックスケースは、8月半ばに佐倉郵便局からアメリカに送り返されました。

そう、送り返されたはずでした。




USPSの追跡番号で一応追ってみます。


川崎の国際郵便交換局に到着。
アメリカに向けて出荷準備。



ああ、今頃船の上か。
なんとも気の長い買い物だなあ…。



本当はすぐにでも欲しかったケースですが、仕方なしに劣化して重いプロテックを使う羽目に。



1週間、2週間…、1ヶ月。


USPSの追跡はアメリカに向けて出荷準備中。



なんだかおかしい。

アメリカに着いたらちゃんと「到着」とか出るんだろうか。




いやいや、ひょっとして!!!



思い立って川崎の国際郵便交換局に電話してみます。
すると、


「その荷物は宛先不明でここに保管されてます。」






はあ?

すぐに送り返すって言ったよね、佐倉郵便局長!






なんなんですか一体。

8月半ばから9月半ばの約一ヶ月間、ずーっと川崎の郵便局にあったわけですか!

すぐに送り返すと約束したはずじゃあなかったのか!!



「その荷物、なんとか受け取る事はできませんか?」

「アメリカの郵便物は、送り主しか宛先変更できないので、アメリカでやってもらうしか無いです。」


ま、またか。

ダメ元でもう一度アメリカの店にメールで頼んでみます。

すると、やはり同じようにできなかった、という返事が。


「宛先変更できなかったのですが、せめて追加料金払うので、航空便で送り返してもらえませんか。」

「それならば、直接来て手続きしてもらえればできます。」

「では何とか都合つけて行きますので、それでお願いします。」

「では、来られる日が確定したら電話下さい。」



と、何とかスケジュールを調整して川崎東郵便局に行く事に。
一応前日に電話してみます。

「必要な書類は、身分証明書ですね。」

「そうですね。宛先人の住所が証明できるもので。」

「ちなみに、送り主が送った住所と違う住所の記載ですが問題ないですよね。」

「!!!いえ、それは困ります!!!」



はあ??

宛先間違えてるんだから当たり前でしょ?



「宛先の住所と同じ住所だと証明できないとダメなんです。」



はあ???
そんなんだったらもう受け取れてるわ!!!


「という事は、航空便で送り返す事もできないわけですね。」

「申し訳ありませんが…。」

「……。
じゃあすぐに船便で送り返して下さい…。」

「船便で着くのがアメリカの東海岸の方なので、そこで1ヶ月かかります。
そこから陸路で西海岸のカルフォルニアに送るので、さらに1ヶ月かかります。」

「……。」

「さらに、この時期からだと年末年始が絡むので、3ヶ月先の1月か2月になるかと思います。」



はあ????
夏に頼んだものが年越すんですか?

一体いつの時代の話ですか?
シルクロードで途中で夜盗にでも襲われましたか?

…、しかし、嘆いたって仕方ありません。

ただひたすら待つしかありません。

ただひたすら…。

僕にできることはもはや何も無いのですから。

クレン・クロンカイト最後のケースなれば、これも儀式だと思うしかありません。















そして9月末に送り返された荷物は、年は越えずに、年末に届きました!
無事に受け取ったのは12月23日です!

まさにクリスマスプレゼント。



そのケースの写真がこれです!!!







ショルダーパットは別売りのを買いました。


待ってました、グレンのケース!

問題なくマーティンも入ります。

しかし、皮製なので思ったほどは軽くないですが…、背負えるのと、デザイン性の良さで◎です!


しかし、もうこれが手に入らないのか…。

だれか後を継ぐ人もいないのか…。



いやはや、マーティンのケースを手に入れるのがこんなにも大変だったとは、想像もしていませんでした。

みなさん、特殊な楽器を使う時はケースにご注意を!




完。



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