雨の侵入者

この前雨が降った時、出たんです。


何が出たって…




ムカデがです。



見た瞬間体が硬直しましたね。
しかもかなり大きい奴。
僕の部屋の出入り口のふすまと壁の間をするりと…。

今思い出しても寒気がします。

殺虫剤で弱らせて、ホウキとちり取りで外になんとか逃がしたんですが、
本当に気持ちが悪かったです。

後で調べて判ったんですが、どうやら大ムカデらしく、かなり強い毒がある、との事。
ああ、噛まれなくて良かった。南無阿弥陀仏。

部屋には早速防虫剤を仕込んでおきました。



ムカデはムカデで、分解者としてちゃんと地球の役に立っているじゃないですか。
人間に近づかなければ良いのに…。

ムカデは毒もあり、害虫に指定されていますが、
その他に不快害虫というのが居ますよね。

特に人間に害をなすわけでは無いのですが、気持ち悪いとして駆除される害虫。
害をなすどころか、人間に取って有益な虫も含まれます。
こんな虫達は可哀想です。
まあ僕も決して好きではありませんけどね。

ただ不快害虫という分類は現代に出来たらしく、元々進化の過程で人間の脳に組み込まれたものでは無いようです。
都会に住んでいれば、そんなに虫と接する機会は無いですからね。


しかし気持ち悪いのはどうしようもありません。
あんたら、地球の役、ひいては人間の役に立っているのはすごく判るけど、あんまり近づかないでくれよ。
特にムカデ君。
君は絶対侵入禁止。

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