2008年2月14日木曜日

ようやく

僕が文学作品を読み始めたのは、23歳頃からです。
遅い方だと思います。

一応理系だったので、文学方面はかなり苦手意識が強かったのです。
しかし、読んでみると意外に面白い事が判りました。
読みやすい娯楽小説と違って、文学小説は覚悟が必要なのですが、読み終わった後の充足感は全く異なります。そういう点はジャズに似ている気がします。

人の心理には元々すごく興味があったので、登場人物の内面描写についてはとても面白く、楽しく読めたのです。
しかしその一方で、自然描写というのは全く苦痛だったのです。
花だの木だの、山、川、森…。
これらにまつわる話は、胃がひっくり返るほどダメでした。
そもそも花や木の種類なんて、スーパーメジャーなものしか判りませんし、そんなのどうでも良いよ、と思っていました。

そんな僕にも、自然の良さを文章で感じさせてくれた作品が、さっき読み終えた川端康成の名作の「雪国」です。

最初読み始めて、実はあまりの自然描写の多さに一度挫折しているのです。
その後1年くらいして、再挑戦してみました。
嫌いな自然や当時の生活の描写も、我慢して注釈をじっくり読んだりしているうちに、少しずつ染み込んでくるのが判ります。
最後に天の河が出てくるのですが、昔見事に綺麗な天の河を肉眼で見ているので、余計に受け入れられました。


本当はそういう良さというのも理解したいと思っていたのです。
自然描写の妙が最も大事だと思う俳句や詩などは更に受け付けなかったのですが、それは人生を損していると思っていたので、そのうち克服したいな~とずっと思っていました。

今回はその第一歩だと思って良いでしょう。
まだまだ覚悟と忍耐は必要ですが、2月は音楽活動も暇なので、地の人間力向上に費やしたいと思います。

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