7月になりましたね。

文月になった。
辺り一面夏の香りが充満して、いよいよ蝉でも鳴き出せば本格的な夏の到来である。
ここのところ滞りがちであった筆を、これではいかんと一念発起して動かすことに決めた。
ただ書くだけでは面白みに欠けるので、今読んでいる夏目漱石の文体を真似て書き始めるも、己の文才の無さを世間に知らしめるだけと悟り、多少の後悔の念を持ってこの文を締めくくるなり。


すっかり7月になりましたね。
堅苦しい文章で始まってすみません。
ジャズの練習方法の一つにコピーというのがあって、有名なプレイヤーや好きなプレイヤーの演奏をCDから取って、それを練習したり分析したりするのです。
今までそういう練習もそれなりにやりましたが、果たしてどこまで役に立つ練習なのかは未だに不明です。

それと同じような事を試してみました。
ちなみに今読んでいるのは漱石の「吾輩は猫である」です。
まだ3分の1くらいしか読んでいませんが、非常に面白い本ですね。
特に美学者の迷亭先生という人物がおかしすぎて、思わず声に出して笑ってしまう事も。
とても人がいるところでは読めない本です。

美学者という職業はあまり聞き慣れない職業ですね。
どうも哲学の中で特に美に関して研究する学者の事らしいです。
この先生は人をからかうのが大好きで、あふれる知性とユーモアで人を煙にまいたりするのです。
人をおちょくるのを至上の喜びとする粋人です。
このような生き方は少し憧れますね。


夏目漱石といえば、思い出すのは「心」です。
高校2年の国語の夏休みの宿題で読まされたのです。
その頃は本が大嫌いでしたし、精神的に子供だったので、さっぱり良さが判らなかったのを覚えています。その後大学生くらいで読み返して、ようやく少し理解できるようにりました。
しかし今になって思えば、とてもありがたい宿題でしたね。
当時の国語の加藤先生には今になって感謝です。

文学作品というのは少し読み難いのですが、その後に残るものが全然違いますね。
読みやすい娯楽小説はすぐに忘れてしまいますが、「心」のような作品はいつまでも覚えています。
ただ読むのにはそれなりの覚悟とエネルギーが要るので、そればっかり読むのもしんどいですけどね。


後、この前赤羽のスナックに来てくださった方々、ありがとうございます。
なんだか、昭和の感じのスナックでしたね。土曜日には常連さんが沢山集まる憩いの場、という感じです。
バンド名も、「秋山幸雄とラッキースターズ」というもので、現場に行ってから初めて知りました。
この名称も古き良き時代を彷彿とさせますね。

7月はライブ形式の演奏はほとんど無いのですが、この赤羽のスナックでは26日(土曜日)にまた演奏するので、良かったら来て下さいね!

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